八戸の長者山に江戸時代から伝わる伝統武芸「加賀美流騎馬打毬」を基にしたプロジェクトです。
このプロジェクトでは主に3つの企画を立ち上げました。1つ目は、加賀美流騎馬打毬の為に馬を育てているPOLOライディングクラブの日常風景を記録した、大澤未来監督によるドキュメンタリー映像詩の制作「馬と人間」の制作。2つ目は、毎年8月2日に行われる加賀美流騎馬打毬を観戦しに行くツアーの継続。3つ目は、世界で初めてロボコンを授業に取り入れた八戸中学校ロボコンと加賀美流騎馬打毬とのコラボレーションで、騎馬打毬のルールを用いた市民ロボコン大会の実現。重要無形文化財でありながら、その運営と認知には大変苦労している加賀美流騎馬打毬を少しでも後押しすべく、これはかつての日本最大の馬産地の1つであった八戸が今後も騎馬打毬の文化を大切に受け繋いで行く為のプロジェクトでした。映像詩「馬と人間」は以降も各地で上映が行われ、騎馬打毬感染ツアーは毎年継続しています。中学校ロボコンとのコラボレーションでは世界初の市民ロボコンの原型が誕生し、以降も毎年テーマを替えて「八戸市民ロボコン」という形で継承されています。1つのモチーフに対して多角的にアプローチする試みです。
作品タイトル/ Title:はっち流騎馬打毬
制作年/ Year:2012-13
素材/ Medium:ミクストメディア/ Mixed media
サイズ:展示室全体を使ったインスタレーション
八戸ポータルミュージアムはっち レジデンスプログラム
八戸ポータルミュージアムはっち/ Hachinohe Portal Museum“hacchi”
青森県八戸市/ Aomori, Japan
ディレクター:吉川由美